おしゃれで苦難を乗り越える

e0137022_2238478.jpg 「ファッションはアイデンティティーの攪乱」

 こう話したのは、田中理恵子さん(東京工業大学世界文明センターフェロー/社会学)。
 NHK「クローズアップ現代『大人も”かわいい!”』」(2010年05月13日放送)で述べた。

 もしかすると、この分野の学術の世界などでは、一般的な言葉なのかもしれない。
 しかし、これは名言だと思った。

 アイデンティティーという言葉は、「独自性」を意味する。
 従って本来、「ーを見いだす」とか「ーが失われる」といったように、個を強調する代名詞に使われる。

 それに「攪乱」という言葉を組み合わせたのは、言葉のマジックだ。

 例えば、チャラオくんを色白にし、黒髪にし、スーツを着せて、メガネでもかけさせれば、一瞬にして好青年に早変わりする。

 ガングロ金髪のヤマンバ女子高生も、色白黒髪にして、シックなドレスとアクセサリーで着飾れば、あっという間にお嬢様。

 つまりファッションというものは、どんなアイデンティティーの持ち主であっても、そのプロデュースのしかた一つで、攪乱してしまうことができるのだ。

 また、キャスターの国谷さんからの、「こうしたファッションは現実からの逃避ではないか」という趣旨の質問に対しては、「むしろ現実を楽しく乗り越えるための手段」というような返答をしていて、これまたすばらしい発言だと思った。

 つまり、例えば何らかの苦を背負っている人がいるとして、この人がボロボロの格好でがんばって生きているのと、カワイイ服を着て取り組んでいるのと、どちらか本人にとって良いかと言えば、当然苦境ながらもおしゃれを楽しみながら取り組んだ方が、より困難を克服しやすいと思われるのである。

 ファッションにとどまらず、苦難な時こそ、ちょっとした贅沢や気分の良いことをするよう心がければ、どちらにしろ同じ環境下なのだから、少しでも楽しくしたほうが、乗り越えやすくなるのではないだろうか。
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by mountaineer_d | 2010-05-13 22:47 | こころ

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